2012-12-30
2012年に読んだ本
2011年の11月にKindle、2012年の8月にiPadを購入したこともあって、読む本の量が今年はだいぶ増えた。ということで、備忘録的な、アフィリエイト稼ぎ読書ログ。
- Brilliant, Crazy, Cocky: How the Top 1% of Entrepreneurs Profit from Global Chaos: ニュース・評論メディアサイトPando Dailyの創立者で、ジャーナリストのSarah Lacyの本。シリコンバレーの外での起業に焦点を当てたノンフィクション。確かLacyさんと会うとかいう話があって急いで読んだのだが、その話は立ち消えになったw
- The Entrepreneur's Guide to Customer Development: A cheat sheet to The Four Steps to the Epiphany: 仕事で読んだ。短いページ数で製品開発の要諦がまとめられている。
- Practical Wisdom: The Right Way to Do the Right Thing: Swarthmore大学で心理学を教えるBarry Schwartz氏の本で、氏はTEDでも同じトピックについて話している。賢くかつ優しく生きるヒントが散りばめられている。
- Guerrilla Marketing: Easy and Inexpensive Strategies for Making Big Profits from Your Small Business:仕事で読んだ。お金をかけずに効果的にマーケティングをする基礎について書いてある。和訳もされているみたいだけど、原作もサクサク読める。
- BOY KINGS: Facebookの初期社員による(半)実話小説。すでにquippedではレビュー済み。
- Baseball Between the Numbers: Why Everything You Know About the Game Is Wrong: メジャーリーグの野球を統計的に分析した本。いわゆるデータサイエンスに興味のある人は一読することを勧める。今年のアメリカ大統領選の結果を的中させたNate Silver氏も寄稿している(というか大統領選予想をする前は、他の作者たちと同様にBaseball Prospectus社の社員だった)。
- Conversations with David Foster Wallace (Literary Conversations Series): レビュー済み。
- The Rent Is Too Damn High: SlateのコラムニストMatt Yglesiasの本。なんでアメリカの家賃が高いかについて書いてあった新書なんだが、よく内容を覚えていない。
- Breakthrough IT: Supercharging Organizational Value Through Technology: 仕事で読んだ。エンプラの情報システム部長のあるべき姿を説いている。
- Let's Pretend This Never Happened: (A Mostly True Memoir): アメリカの人気ブロガーJenny Lawsonの自伝。イカレタ父親との思い出話や、自己免疫病と戦いながらの出産など、エピソードがかなり濃い。「泣きながら笑う」ってやつ。
- Don't Just Roll the Dice - A Usefully Short Guide to Software Pricing: 仕事で読んだ。
- Inbound Marketing: Get Found Using Google, Social Media, and Blogs (New Rules Social Media Series): これも仕事。
- Search Engine Optimization (SEO) Secrets: これも仕事だな笑
- The Power of Habit: Why We Do What We Do in Life and Business: NYT紙の記者による、「習慣」に関する本。習慣づけることのパワーを、Alcoa社の話やスタバの話といった具体例を織り交ぜて、興味深く考察している。
- Half Empty: 今年(2012年)に癌で死んだコラムニストDavid Rakoffのエッセー集。なかなか秀逸だった。特に癌と向き合う話は涙を誘う。
- The Crying of Lot 49 (Perennial Fiction Library): 初Pynchon。正直Pynchonを読んだことがあると言えるためだけに読んだ本。何が面白いのかさっぱりわからなかった。
- Wittgenstein: A Very Short Introduction (Very Short Introductions): 言葉と思想の関連性とかロジックの話とか。1−2時間でウィトゲンシュタインのことを知ったかぶりたい人(例:筆者)向けではなかろうか。個人的な一番の発見は、ウィトゲンシュタイン家が欧州有数の金持ちだったって話。
- Ender's Game: 知り合いが知り合いにすすめられた本をなぜか僕が読んだ。ちなみにすすめられた知り合いはまだ読んでないと思う。まあそれなりに面白かったが、言われるほどではないと思う。
- The Payoff: Why Wall Street Always Wins: 元ロビイストの自伝。ロビイストなんて金の亡者だと思っていたが、この作者のように、シカゴ大学のMBAとスタンフォード大学のJDを持っていながら、政治キャンペーンスタッフとして何年も薄給で頑張っても報われなかったら、そりゃロビー活動に走るわな。今はジョージア州はサバンナで隠居生活をしているそう。
- Bargaining for Advantage: Negotiation Strategies for Reasonable People: 仕事で読んだ。効果的な交渉の仕方は、交渉人の性格によって大分違うという、よく考えたら当たり前の話が、目からウロコだった。
- Never Let Me Go: イギリスの話を知り合いとしてたら、カズオ・イシグロを一度も読んだことがないことに気づいて読んだ。こちらはPynchonの"The Crying of Lot 49"とは違い、ここ数年読んだ小説の中でベストだった。友情とは何か再考した。邦題は「わたしを離さないで」
- Franny and Zooey: 差出人不明の小包を開けたら入っていた本(あとで友人の悪戯だと知った)。思春期の心の機微を描かせたらSalingerの右に出るものはいない。個人的にはライ麦畑よりツボ。
- Revising Prose: 英文の推敲の仕方を書いた本。超良書。英文を書く時には常に参考にしている。
- 国境の南、太陽の西 (講談社文庫): 日本語・英語あわせてぼくが一番好きな小説。30回以上は読んでいる。今年は12月になぜか2回読んだ。
- ツナグ (新潮文庫): 映画化された辻村深月の本。「死者にもう一度だけ会える」という話。ぼくは会うとしたら誰というのは迷わず即答できるのだが、そもそも会うことを選ぶのかはすごく考えさせられた。会うための制約にもひねりがあり、なかなか良い小説だった。
- シズコさん (新潮文庫): 佐野洋子が自身の母について書いた半自伝的なロング・エッセー。数ページのエッセーもいいが、長編もいい。
- ふつうがえらい (新潮文庫): 佐野洋子のエッセー集。ここに収められてる「タフで優しければ」の中で、うちのオカンに子供の頃から言い聞かせられてきた「男はタフでなければ生きていけない。しかし優しくなれなければ生きている資格はない」という言葉がフィリップ・マーロウの言葉だということを知った。
- 覚えていない (新潮文庫): もういっちょ佐野洋子!
なんかもっと読んだ気もしなくもないが、読みかけの本がかなりあるので、そこら辺を消化するところから2013年も読んでいきたい。