2019-02-18

2018年に読んだ本

参考:2017年に読んだ本

昨年は飛行機に乗りまくったせいもあり、仕事も一段落したこともあり、45冊読了した。また、Airpods+iPhoneという最強コンボを手に入れたことで、本を聴く、ということも始めてみた。"*"がついている作品は紙で読んだもの、ついていないものは聴いたものだ(ただリンクの方は全て読む方に貼ってある)。

あと、昨年からある程度テーマを決めて本を読もうとしている。

今年も結構本は読めそう・聴けそうであるので、50冊くらい読めたらなと思っている。

  • * The Years of Lyndon Johnson: Means of Ascent by Robert Caro:去年読み始めたRobert Caroの大作の2冊目。実家で暇をしていた時に一気に読み終わった。そのまま3冊目も行けるかと思ったが、そちらは積ん読状態である。のちに大統領となるLBJが投票操作を駆使して87票差で上院議員選に辛勝したドラマの裏側を描いたのが、この2冊目。人間としては完全に失格なのだが、勝つために手段を選ばない覚悟はすごい。
  • * スマホを落としただけなのに by 志駕晃:成田空港で買って、太平洋のどこかで読了。異常にソーシャルエンジニアリングが得意な異常なストーカーのミステリー小説。多分これを読んで一番得をするというか、スマホの使い方を気をつけるようになるのは、浮気してるサラリーマンとかなんじゃないかな。
  • Age of Ambition by Evan Osnos:中国通のアメリカ人ノンフィクション作家が書いた、現代中国の肖像。故あって2018年は中国をテーマに色々読もうと思い、聴いてみた。中国の話は地政学的なカタい話が多いが、これは個人にスポットライトを当てていて、新鮮だった。輸出経済から消費経済の過渡期にある中国人を優しく、鋭く描いている。
  • Wish Lanterns by Alec Ash:Osnosの本に近いイメージだが、こちらは6人の若い中国人の半生をオムニバス形式で追っているので、よりヒューマニズムを感じる。この手の本が日本の中国通の間でも書かれるようになるといいなと思っている。
  • Alibaba by Duncan Clark:90年代後半、中国急成長の波に乗り、2014年に世界最大の上場を成し遂げたお化け企業の伝記。元内部の人が書いているだけあって色々と面白い。もちろん孫正義も登場する。「ビジネスプランとビジョンは鉛筆で書け。変わるから。だけど会社の信条はペンで書け。変えてはならないから」と以前誰かに言われたが、それを体現してきたのがAlibabaだと感じた。
  • The Death of Expertise by Tom Nichols:この2年は我らがDJトランプが究極のアマチュアとして大統領をやっている。アメリカきってのロシア外交のプロである著者が、アマチュアが席巻するご時世に物申した本。アマチュアだから価値がないというわけではないが、それが「プロの意見に意味はない」になるのは危うい、という点では同意。どちらかというと保守主義な著者に(基本的には)自由主義の自分も同感するところが多く、今の政治思想は左右ではなく、上下(エリート対大衆)なのかなと。
  • On China by Henry Kissinger:中国外交の長老、Kissingerが書いた中国史。彼の中国観は少し古い気もするが、色々と勉強になった部分もある。機会があれば次は聴くのではなく読んでみたい。
  • The Trial of Henry Kissinger by Christopher Hitchens:先の"On China"をAudibleで聴いたら、次にこれがレコメンドされてきたw著者は生前、反キッシンジャーだったことは知っていたのだが、この本に「なぜ」が書いてあった。まあ端折ってしまえば、アメリカの世界統制のためにKissingerは様々な国の国民たちを犠牲にしてきたという話。とはいえ、じゃあ冷戦真っ只中、に外交と国防のトップとして共産主義圏の拡大を黙ってみてるわけにもいかなかったわけで。国政は難しい。
  • A Little History of the World by E. H. Gombrich:前から色々な人に勧められていたので、満を持して聴いた。世界の歴史を人類誕生から第二次世界大戦まで一冊に纏めた本。(相当賢い)子供向けに書かれているので、ことばは平易だが、重要なポイントはミスらないで書いている。去年は色々と歴史に関わる本を読んだこともあり、世界史の概形を掴むという意味で役に立った。
  • Hillbilly Elegy by JD Vance:去年はトランプ支持者層の価値観をもっと知りたいと思い、そっち系の本も積極的に読むようにした。両親は離婚、母親はヤク中の中から最終的にエール大学の法学院を出るところまで辿り着いた著者の自伝。ベストセラーになるだけあって、とても面白かった。まだまだ人種差別そのものは無くならない中で、白人であっても、経済的に恵まれなければ負の連鎖に嵌るアメリカが描かれている。 誰でも這い上がれるというアメリカの良いところが失われてつつあって、それが大衆主義の台頭を促しているのだろう。
  • *Factory Girls by Leslie Chang:中国の出稼ぎ労働者の女性たちにスポットライトを当てたノンフィクション。自分の夢を叶えるため、家族を豊かにするためには経歴詐称も厭わない彼女たちには逞しさと一種の清々しさを感じる。西洋・日本では現代中国のゴール至上主義を揶揄するものも多いが、一通りベンチャーでがむしゃらにやった自分としては、中国文化の憎めない、むしろ好きなところである。ちなみに著者は、後に紹介するHesslerの妻。
  • The Origins of Political Order by Francis Fukuyama:新保守主義の父、フクヤマによる政治思想史。学校の勉強で文系を全部すっ飛ばしていたこと、米中関係を紐解く大きなフレームワークを探していたこともあって、聴いてみたのだが、やっぱりこういう学術書に近いやつは紙で読んだ方がいい気がした。どうやって国家が形成され、なぜ国が盛衰するのかを考えるツールがたくさん書いてある。歴史的判例が豊富で、東西多岐にわたるのも良い。
  • *ゴランノスポン 町田康:短編集。表題作は「ご覧のスポンサーがお送りします」からもじったもの。何も覚えていないということは、あんまりインパクトがなかったのかな。
  • *The Gatekeepers by Chris Whipple:歴代のChief of Staff(大統領補佐官)のグループ伝記。あまり表に出ない彼等(未だ女性おらず)の仕事がどういうものか分かりやすく書いてある本。個人的に裏方仕事を頑張る補佐役たちを尊敬しているので、究極の裏方であるChief of Staffたちの話は面白かった。なんでChief of Staffがあんなによく変わるのか不思議だったが、その激務具合、そして大統領の政治的身代わり的な役割について知り、腹落ちした。
  • *Coming Apart by Charles Murray:保守主義の政治学者が、沿岸と中心部・民主党と共和党・エリートと一般人、持てる者と持たざる者といったアメリカ社会の二極化の背景を考察した良書。Murrayは、Bell Curveを書いたことで悪名高いが、この本は実に示唆に富んでいた。人種というパラメータはBell Curveで懲りたのか、この本は白人のみを考察している。
  • *Amsterdam Stories by Nescio:とある理由でアムステルダムに2週間ほど拘束されていた時に読んだ短編集。あんまり印象に残っていないが、アムステルダムが舞台の話なので、臨場感をもって読んだ。
  • *The Assault by Harry Mulisch:こちらもアムステルダムで読んだ。ナチス占領下のアムステルダムである夜悲劇が起きる。その犯人が誰なのかを巡り、何十年という時の流れで真実が明かされていく。ドラマを観ているみたいだなあと思ってたら、やっぱり映画化されており、映画の方も有名らしい。
  • *Why the West Rules For Now by Ian Morris:考古学者が書いた、壮大な規模での地球と人間の歴史。ハードカバーで600ページの大書で、考古学者らしいデータに基づいた観点で、東西国家たちの栄枯盛衰を解き明かす。まあかいつまんでいうと、地理と技術力が歴史の潮流を変えるということなのだが。流行り言葉でいうと「地政学」の本なのかもしれない。著者は大学教授で、筆者も大学一年の時に講義を受けたのだが、寝てばっかりで、成績も芳しくなかった。全くもって勿体ない話だ。
  • *Strangers in Their Own Land by Arlie Russell Hochschild:カリフォルニア大学バークレー校の大学教授が、トランプ支持層の中核をなすアメリカ中央部の低中産階級の人たちを、人類学的なアプローチでリサーチした本。人類学者なので、かなりの時間を対象者たちと過ごし、鋭い考察を繰り出す。まあ要は、アメリカはニュースで見るほど過激ではなく、多くの人たちは中庸であり、ただあまりにも両岸のエリート層の作ってきた我田引水社会から恩恵を受けられなかったことにより、憤然とし、複雑な思いでトランプ政権に変化のバトンを託しているということ。この視点には、著者も納得する部分がたくさんあり、自分を取り囲むシリコンバレー民の中で感じている違和感を客観的に分析する一助となった。
  • *The Corrections by Jonathan Franzen:この本がOprah Book Clubに選ばれた際、「嬉しくない」とコメントして色々物議を醸したFranzenだが、文章はやはり上手い。個人的には面白かった。でも流石にアメリカ版「家族ゲーム」にしては長いね。
  • *Lila by Marilynne Robinson キリスト教すぎてわからなかった小説。もう少しキリスト教そのものの背景があったほうが楽しめる気がする。
  • *The Puttermesser Papers by Cynthia Ozick:「これは水です」DFWがOzickのことを作家として評価していたーというのをなんか覚えていて、近くの図書館で目に留まった時に買って読んだ。ちょっと不思議なバリキャリ女子の話。確かに文章は面白い。
  • *Unlikely Partners by Julian Gewirtz:ポスト毛沢東の中国がいかにして「社会主義的資本経済」にたどり着いたのかを、中国外の経済学者たちとの交流に焦点を当て、膨大な文献を読みとき纏めた良著。これまで聞いたことがなかった旧ソビエト圏の経済学者やお馴染み自由主義経済学者Milton Freedmanなどが出てくる。鄧小平時代のキープレイヤーたちの人間模様が細かく書かれていたのが、個人的には勉強になった。ちなみにこれを書いたGewirtz氏、著者より年下で、この本の素地となったのは、学士卒業論文とのこと。若者すげえ。
  • Six Billion Shoppers by Porter Erisman:なんかこの時Eコマースx新興経済について色々調べてたので聴いた。中国・インド・インドネシア・メキシコといった新興経済におけるEコマース台頭の歴史を、オムニバス形式で書いている。その時は暇つぶし的に聴いたのだが、今年になって新興国での商談が増えてきて、前提共有という意味で役に立っている。多読・乱読だいじ。
  • *ファイナンス思考 by 朝倉祐介:ソーシャル的な何かで読んだ。確か著者にはどっかで会っているはずであるが、おそらく向こうは覚えていないだろう(し、あんまり著者に会いたいとか思うたちでもない)。当たり前のことが丁寧に書いてある本。ただPL脳とファイナンス脳というカテゴリ化は、二律背反的な印象を作り出すリスクがある。著者も実際商売をやっていた人なのでわかっているだろうが、会社をやってれば長期的なものの見方と、明日のための営業ハックは両方やる羽目になる。むしろそこのコンテクスト切替を上手くできないとあんたの商売死ぬよ、という話として読むべきなんだろう。
  • *23 Things They Don’t Tell You About Capitalism by Ha-Joon Chan:筆者はどちらかというと自由主義なのだが、だからこそこの本みたいに新ケインジアン(かつちょっとマルクス主義)な一般経済書は頭の体操になる。Chan教授の文章は平易でわかりやすい。
  • *中国人エリートは日本人をこう見る by 中島 恵:ほとんど何も覚えていないくらい内容が薄かった気がするが、まあ先のHochschild本と一緒で、メディアで人種を判断するのは危ういという点ではいいことが書いてあった。
  • *Reading Financial Statements:この本は最初の3分の2くらいは、いわゆる「決算書が読めるようになるノート」(とかいうのを誰か書いてた気がする)的な意味での語彙の説明である。でもって後半3分の1くらいは、その前提スキルを駆使して先の「ファイナンス思考」的な企業分析の仕方の触りが書いてある。まあいい本。大学の同期で、25歳でウォール街の投資銀行のデスク最年少VPになった奴が、大昔に勧めてくれたのだが、ずっとKindle的積ん読だったのをやっと消化した。こういう本を若い頃から読んでいたやつはすごい。
  • China’s Super Consumers by Michael Zakkour and Savio Chan 中国の消費経済の話が色々とされていたが、あんまり印象に残っていない。
  • *ユートピア by 湊かなえ:確か成田空港で買ったはず。そういや「告白」は映画見たけど原作読んでないなあ。
  • *生き方 by 稲盛和夫:とある敏腕経営者の方に勧められて買ったのだが、その後積ん読状態でずっと放置してあったのを、意を決して一気に読んだ。もっと前に読んでおけばよかったなあと思うが、ある意味この数年の苦労がなければ、書いてあることに共感できなかったのかもしれない。その経営者の方には年に1・2回は会うのだが、彼の言動にイナモリズムを感じる。数年に一回は読んでいきたい。
  • Kissinger the Negotiator by James K Sebenius et. al.:その功罪が世論を真っ二つにするKissinger爺さんだが、その交渉力を疑う者はいないだろう。Harvard大学の交渉研究の第一線に立つ教授3人が、Kissingerの冷戦時代の歴史的交渉の裏側にせまった本。とても参考になったのだが、オーディオ本だとパラパラめくれないので、ハードカバーで買おうかと思っている。
  • Good Strategy Bad Strategy by Richard Rumelt:戦略本の有名どころ。なんかのブログで紹介されていた。実はためになるのはBad Strategyのところで、何故なら我々は軒並み戦略的凡才たちであり、毎日のように悪い戦略を考えついているからだ。悪い戦略を認識できるようになるだけで、だいぶ戦略的ワナから抜け出せるんじゃないかというのが、この本を読んで得た知見である。和訳もされているので、ぜひ。
  • *Road to Serfdom by F. A. Hayek 知り合いにハイエクの研究者がおり、名前と大まかな主張は知っていたのだが、まとまったものは読んでなかった。"Use of Knowledge in Society"を読んで興味をもち、ロンドンの本屋で買って読んだ。これはマルクスにも言えることだが、ハイエクも彼自身が書いていることと、(おそらく)著書を読んでない人たちが抱いてる印象の間には大きな乖離がある。また少し時間をおいて読みたいし、先のハイエク研究者とも久しぶりに会いたいものである。
  • Country Driving by Peter Hessler:先のLeslie Changの旦那の本。中国を縦横無尽に車で運転し、行く先々で出会った人たちの生き様を描いた心温まるノンフィクション。
  • Never Split the Difference by Chris Voss:FBIの交渉専門家による交渉術の本。営業活動をしてそれなりに時間が経つので、筆者も腹落ちするところが多々あった。また聴きたい。
  • *Why? by Peter Hayes:何故ホロコーストが起きたのか?何故あれほどまでに規模が広がったのか?何故そもそもユダヤ人が被害者で、ドイツ人が加害者だったのか?ホロコーストにまつわる色々な「なぜ」を解き明かそうとした意欲的著書。なかでも著者によるアーレントの"Banality of Evil"に対する反論は興味深かった。
  • *The Party by Richard McGregor:元Financial Timesの中国特派員による、中国共産党の歴史と仕組みを解説した本。習近平の総書記就任までを描いている。これを読んで初めてCCPが何なのか理解できた気がする。
  • *A Force So Swift: Mao, Truman, and the Birth of Modern China, 1949 by Kevin Peraino:サンフランシスコ空港で読むものがなくて買ったら、意外と面白かった。1949年という中華人民共和国の誕生の年に焦点を当て、トルーマン政権・蒋介石夫妻・毛沢東の三つ巴のドラマを描いている。マダム蒋介石って英語ペラペラだったのね。しかもゆうに100歳を超えての大往生だったという。
  • *リーダーシップ by 山内昌之:家に転がっていた本。買った記憶がないから、誰からもらったのだろうが、稲盛和夫の「生き方」とは打って変わって、読まないで積ん読しとくべきだった本。いろんなリーダーの話が書いてあるのだが、ちょこちょこ現れる執筆当時の与党である民主党政権へのダメ出しとか、プチ自慢が出てきて、あんまり気持ちよく読めた本ではなかった。
  • *Chaos Monkeys by Antonio Garcia Martínez:物理学博士課程をドロップアウトし、ゴールドマンサックスでクオンツになり、シリコンバレーのデータサイエンスブームにのり、シード投資の騎手Yコンビネーターの投資を受け、ウルトラCの買収劇を演出、会社はツイッターに売れど自分はフェイスブックに着陸、IPOを挟む激動の2年を過ごし、見事クビになった著者の波乱万丈の自伝。まあとにかく面白いから読んでほしい。著者の相当なクズ具合も、ストーリーを際立たせている。
  • *The Bullet Journal Method by Ryder Carroll:忙しいこともあるのか、電子的にノートを取ると、気も散るし、やることリストも延々と長くなるし、どうしようかなと思っていた時に、Bullet Journal Methodの話を思い出した。ググってみるとなんと本になっている。素晴らしいコンテンツビジネスじゃないかと感銘し、サポーター気分で買って読んでみた。人間面白いもので、自己投資すると行動するものである。この本を読んで以来、Bullet Journal Methodで紙とペンでノートを取るようになった。これが大変良い。まずそんなにたくさん書けないので、何が大事が考えて人の話を聞くようになった。あとミーティングの時に紙とペンだと気が散らないし、絶対にマルチタスクできないので相手にとっても失礼ではない。やることも絞るのできちんとオンタイムに終わるようになるし、何よりプライベートでの物忘れが圧倒的に減った。ハウツー本系はあまり読まないのだが、これは読んで本当によかった一冊。
  • *穴 by 小山田浩子:最近なぜか積ん読になっている小説が多い。昔ほどフィクションにのめり込まなくなっているのかもしれない。この本も1年以上積ん読されていた一冊。とある週末暇だったので読んでみたら、なかなか面白かった。ちょっと不思議でちょっと不気味な話。
  • The Life and the Death of Great American Cities by Jane Jacobs:アメリカで都市計画を齧ったことがある人なら誰でも知ってる本。本当にざっくり纏めてしまうと、都市計画における多目的性・多様性・時空間的思考の大事さを、色々な例を引き合いに出して分析している。Jacobsの分析は、都市に関わらず、様々な複雑システムのデザインに当てはまるのかなという印象。けっこう長い本なのだが、何を思ったか、オーディオ本をダウンロードして聴いた。結論からいうと、いい本なのだが、なんせ情報密度が濃いので、ぼーっと聴いていると何回も聞き直す羽目になる。今度また紙で読んでみたい一冊。
  • *AI Superpowers China, Silicon Valley and the New World Order by Kai-Fu Lee:投資家に知り合いがSNSで喧伝していたので読んだ。最近ぼんやり思っていることとして、非民主制およびそこから派生する統治コストが、AIとデータによって相対的に減少し、逆に一党政治の持つ意思決定のスピードを活かせる中国が、欧州はもちろんのこと、米国を凌駕する未来もあるのかなと。あんまり楽しそうな未来ではないが、妄想系リアリストとしては日頃考えているシナリオである。
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