2012-09-12
内箱の裏側
最近iPadに、はまっている。文章を読んだり、メールの送受信といった、消費中心の作業には、ラップトップよりも使い勝手がよい。若しくは、高いお金を出して買ったので、そう思いたいだけかもしれない。一応、ブログの更新も、iPadからできるようにセットアップしたのだが、結局ラップトップで書いている。
先日、iPadで落書きをしたいと思って買ったのが、capacitive stylusのCosmonautだ。デザインが気にいったのと、アメリカ製であるという点に惹かれた。日本でいう国産志向的なものなのかもしれない。
ぼくはすぐ手が脂っぽくなるので、タッチスクリーンがすぐ汚れてしまう。ということで、当初は落書き用のCosmonautだったが、今では、基本的にiPad用ペンタブレットとして使っている。ほどよい重さで、とても使いやすい。
このCosmonaut、厚紙で作られた、スライド式のケースに入ってくるだが、茶色の内箱の裏のところに、面白いコピーが書いてあったので、ここで紹介しておきたい。これを読んで以来、ぼくはCosmonautが一層好きになっている。
When NASA first started sending up astronauts, they quickly discovered that ballpoint pens would not work in zero gravity. To combat the problem, NASA scientists spent a decade and $12 billion to develop a pen that writes in zero gravity, upside down, underwater, on almost any surface, and at temperatures ranging from below freezing to 300 degrees Celsius.
The Russians used a pencil.
NASAが宇宙飛行士を空に送りはじめ真っ先に気がついたことは、無重力状態ではボールペンが使えないということでした。この問題を解決するために、NASAの科学者たちは、10年の歳月と、120億ドルのお金を費やし、無重力でも、逆さでも、水面下でも、どんな表面でも、氷点下でも300度の高熱でも使えるペンを開発しました。
ロシア人は鉛筆を使いました。
なんでもオーバーリアクションのアメリカ人をうまく揶揄していることは勿論のこと、Cosmonautの作者たちがアメリカ人であるというところに、自分たちのことを笑える心の余裕を垣間みることができて、微笑ましい。