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Don't be silly

新しいGoogle Readerがものすごい不評だ。今年の7月に辞職したProduct Managerに個人ブログでdisられ、昔デザインを担当していた人には「3ヶ月間Googleに戻るからデザインをやり直させてくれ」とまで言われる始末。確かに新デザインはなかなか使いにくい。まあどうせ慣れてしまうのかもしれないが、お世辞にもよいデザインとは言えない。ちなみに今日、GoogleはiPhone用のGMailアプリもリリースしたが、こちらはぶっ壊れており、いろんな方面から失笑をかいやり直すことになった。

まあどんな会社でもミスはあるのだが、天下のGoogle[1]にはしっかりしてもらいたいものである。ぼくは今でも純粋なエンジニアリングに関しては、Googleの右に出る会社はないと思っている。ただ、デザインとなると別だ。Appleはもちろん、Facebookと比べてもGoogleはダサイ。ダサイだけならばいいのだが、今回のGoogle Readerにいたっては、フィードが読みづらくなっている。そして残念なことにデザインの悪いプロダクトはすぐに使われなくなってしまう。

デザインとコアの技術の関係は、ルックスと性格の関係に似ていると思う。「なにより性格重視」とほざく人が男女共にいるが、それでもルックスが悪い人には誰も自分から寄ってはいかない。これはデザインでも一緒だ。ちょっと触ってみて使いづらいプロダクトは、その裏にいかにすごい技術が駆使されていても、使われないで終わってしまう。尽くすブスや人格者の醜男になかなか春が訪れないのと同じだ。

Googleは今、焦っているような気がする。Facebookにシリコンバレーのアイドルの地位を奪われ、古参のAppleはどんどん金を稼いでいる。なんとかしなくてはいけないと考え、新しいプロダクトやデザインをリリースするのは構わないが、もう少し慎重になってほしい。

生前のSteve Jobsは、新しくCEOに就任したLarry Pageに、製品の数を減らし、自分たちの得意分野で勝負するべきだと諭したらしい[2]。ぼくはSteve Jobsのようなカリスマも業績もないが、昔からGoogle製品を文字通り毎日使ってきたユーザーとして、"Don't be evil"に代わるスローガンを提唱したい。

Don't be silly.

Googleがんばれー


  1. GoogleがIPOした2004年、ぼくは大学1年生だったのだが、GoogleのIPOで巨額の富を手にしたエンジニアたちを見たComputer Science専攻の同級生は、誰一人として博士過程に進むことなくFacebookに就職したり、スタートアップを立ち上げていった。おかげでぼくの周りには20代後半の億万長者が何人かいる。
  2. このアドバイスには「おまえらAndroidやめろ。iPhoneのパクりだろ」という意味も込められていたに違いない。

2011-11-03