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Timeline!

会社で半分仕事をサボりながらチラチラ見たf8の感想。

プレゼンの目玉はやはりTimelineだろう。今までも何度もフェイスブックのプロフィールは変更されてきたが、ここまで強烈に変えたことはなかった。今までは「なんでまたデザインを変えるんだろう。大した意味がないのに」と感じてきたが、今回は違う。この新しいTimelineは今までのデザインと比べて圧倒的に素晴らしい[1]

まずインターフェースがわかりやすい。Timelineとは日本語で言えば年表だ。「年表」と聞けば、誰でもパッとイメージが湧く。それでもって実際に新しいTimelineバージョンのプロフィールを覗くと、本当に年表のようになっているのだ。確かに普通の年表は水平に時間が刻まれているものだが、それが垂直になったくらいどうってことない。今までのニューズフィードやウォールに比べれば、遥かに普遍的なインターフェースだ。ぼくは2004年からFacebookを使っているが、今日初めてFacebookのデザインに感動したといっても過言ではない。

もう一つすごいのは、背後にある情報そのものはあまり変わっていないということだ。プロフィールにあった情報と、ニューズフィードに流れてくる情報を組み合わせてできたのがTimelineだ。同じ情報でも、どう可視化するかによっていくらでもプロダクトは生まれ変わるということを、改められて教えられた[2]

もちろんTimelineは多くの社員の努力の賜物だろう。ただ、ここに来て劇的にFacebookのデザインが進歩した裏には、最近立て続けに起こったFacebookによるtalent acquisitionの影響も忘れてはいけない。Talent acquisitionというのは、他社の社員あるいは経営陣の能力を高く評価するがゆえに、会社ごと買ってしまうことで、まとめて優秀な人材を確保しようという人材目的の買収のことを指す。この半年ほど、Facebookは一流のデザイナーを確保するために、Drop.io・DayTum・Sofaなどの会社を買いあさっている[3]。例えばDayTumの共同創業者Nicholas Felton氏は、Facebook Timelineのデザインに直接関わっている[4]

ソフトウェア製品にとってもっと重要なのはデザインであるといっても過言ではない。例えば、今飛ぶ鳥を落とす勢いのApple社だが、iPadにしてもiPhoneにしても、消費者を引きつけて止まないのは、直感的に使いやすくてカッコイイデザインだ。どんな素晴らしい技術があっても、それを製品として具現化できるデザイナーがいなくては無用の長物だ。今シリコンバレーではプロダクトデザイナーが引っ張りだこで、どこもデザイナー探しに頭をかかえていると聞く。そこで個別にデザイナーを採用をするのが困難なら会社ごと買ってしまえというのが、最近のFacebookの作戦というわけだ。

作戦といえば、Timelineの中にFacebookの壮大な作戦を見た気がするのだが、それについては次回書こうと思う。


  1. 今まではどちらかといえば、「まあちょっと使えば理解できる」レベルだった。今度は「見た瞬間にビビッとくる」レベルだと思う。
  2. ぼくの大学時代の友達の女の子が、Facebookでプロフィール担当のエンジニアをしている。4月にランチをした時に「今開発しているプロフィールを公開したら、多分ユーザーがみんなおったまげるんじゃないかな」と言っていたが、Timelineのことだったんだなあと今日思い出した。
  3. http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_acquisitions_by_Facebook
  4. http://techcrunch.com/2011/09/22/facebook-timeline-birth/

2011-09-23