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「スタンフォードの未来」を創造する授業

知り合いの知り合いあたりが書いている本だそうだ。Tina Seelig博士やKelly Mcgonigal博士もそうだが、最近日本ではやたらとスタンフォードが流行っているようで、皆さんやたらめったら本のタイトルに「スタンフォード」という文字列を突っ込んでいる(まあSeelig博士とMcgonigal博士の本に関しては、日本の出版社が突っ込んでいるんだが)。

でも、突っ込みかたを考えないと意味があやふやになる。例えば掲題の本の(本当の)タイトルは「スタンフォードの未来を創造する授業」なのだが、「スタンフォードの『未来を創造する』授業」と「『スタンフォードの未来』を創造する授業」だと大分意味が違う。前者は、いかにも意識がハイな人たちがワクワクしそうなタイトルだが、後者だと、すべての授業[1]は、授業料の搾取というかたちで[2]「スタンフォードの未来」の創造に貢献しているわけで、別段スタンフォードに限った話ではなくなってしまう。まるで「生徒の未来<大学の未来」みたいな勢いである。なので、タイトルを

未来を創造する授業@スタンフォード

に改変することをオススメする。内容については何も知らないので、どなたかご献本いただけると嬉しい(ちゃんと読んでレビューを書きます)。

まーたお前なに言ってんだって言われるだろうな。ただくだらないと思うわけです。大学の名前をぶらさげて本を売ろうっていうマーケティングのやり方が[3]


  1. 「いや待てよ、大金を積んでいる(場合が多い)MBAの学生とは違い、学費免除のPh.D.の人たちばっかりが受講している5〜10人規模の小さなセミナーとかは当てはまらないな」と一瞬思ったが、考えてみれば、彼らはかなりの低賃金で博士号と引き換えに労働力と知力を大学に提供しているわけで、そう考えると十分にスタンフォードの未来に貢献しているから、「すべての授業」というのは間違っていないだろう。
  2. こうして吸い上げられたカネは、スタンフォード大学の投資部隊の元で運用され、Googleのような新興企業への投資や、株式のポートフォリオ運営を通してさらなる富を生んでいくので、あながち悪い話ではない。
  3. まあその本をブログネタにし、さらにはタイトルからのAmazonへのリンクに自分のアフィリエイトコードを埋め込んでいる筆者も、相当なものだ。っていうか相当な何だ?

2013-01-21